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東京発★自転車ツーリングの模様をご紹介。 目指せ 全国制覇!!
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■雁坂峠に向かって出発!

翌朝、いつものように朝風呂に入ってすっきりです。早朝散歩も欠かせません(^ ^;)どうやら今日もいい天気。自転車日和で登山日和です。
朝食をちゃちゃっと済ませ、荷造りをしていると宿のおじさんが「ちょっと待ってな」って声かけてきました。???と思って待ってると、なんとおばさんが「これ持ってきな」っておにぎり+コーラを持ってきてくれました!!前日、雁坂峠に登る話をしたのですが、食べ物が何もないと困るだろうとわざわざ作ってくれたのです。丁寧にお礼を言い、宿を後にしました。

栃本の関所跡ですさぁ、雁坂峠に向けて一直線!とはいかず、「せっかくなので」と栃本関所跡を見物です。140号は秩父往還と言われ、昔から埼玉と山梨を結ぶ主要な街道だったそうです。関所跡自体は簡素な建物ですが、「何百年も前からここを行きかう人々を見てきたんだなぁ」と、しばし戦国時代にトリップします。ただ、いつまでものんびりしているわけには行きません。気持ちを切り替え、今度こそ雁坂峠に向かって出発です。

栃本関所跡からは少しだけ坂を下りますが、そこから先はかなり勾配の厳しい上り坂になります。繰り返しますが「かなり厳しい」です。(僕にとってはですが。)泣き事言っても始まらないので、ただただひたすらくるくる回します。目標は、登山道入り口の豆焼橋。事前調査によると赤い橋なのですが行けども行けども見えてきません(涙)。
でっかい赤い豆焼橋いくつかのトンネルをくぐり橋を渡っていくと、遠くに赤いものが・・・やっと見えてきました。谷をまたぐ巨大な橋は、自然と調和しない異質な雰囲気です。近づくにつれて全容が見えてきました。「すげー、でかい!」人工的な雰囲気がアンマッチなんですが、その存在感に圧倒されます。こんなものを作る人間って、本当にすごいです。



トンネル入り口の左側から上ります橋のたもとでしばし休憩し、いよいよ登山開始です。と言っても、本格的に歩くのはもう少し先。雁坂トンネル入口のすぐ左手にある林道に入ってから15分くらいは自転車に乗って、または押して進めます。石ころがゴロゴロしているので、ロードでは厳しいかもしれませんので注意しましょう。

途中で下山中のおじさん3人組とすれ違いました。このおじさん達、装備がかなり本格的です。ごっつい靴にゲートル履き、大きなリュックにマグカップをぶら下げています。手には、鈴つきの杖。完璧な登山スタイルです。対して僕たちは、ペラペラのウィンドブレーカーにジャージ履き。とりあえずトレッキングシューズを履いてますが、その差は明らかです。心なしかおじさんたちに「なめんなよ」と言われているような気がします。
嫌な予感を感じつつも、とりあえず登山道入口の駐車場に到着しました。ここに自転車と不要な荷物を置いて、いよいよ登山開始です。

■イヤーな予感が大的中!遭難寸前の過酷な峠!!

山に入ってまず驚いたのは、道が見えないこと。枯葉が踏まれて色が変わった道筋が、何となくうっすらと見えるだけです。幅も30cmあるかないか。しかも道が傾いている上に、かなりの急勾配です。うっかり足を滑らせたら、谷底までノンストップで滑り落ちそうです。実は、高尾山の2~3倍程度、よくて5倍程度のきつさかと思っていました。なめてました。猛省です。高尾山と比べられるものではありませんでした。イヤーな予感は的中でした。

崩れた岩や木で道がふさがれている所や崖にかかった木橋、雪が残る箇所などリスキーな場面が多々あります。一番危険だったのは、道を間違えてしまった時でした。本来右に曲がらなければいけないところを、誤って直進してしまったのです。その時は、幸運なことに荷物運びのボッカさんに「そっちじゃないよ」と後ろから声をかけられて助かりました。あの時ボッカさんがいなかったら・・・と考えると、本当に怖いです。
道がみえない!橋の下はガケうひょーこえぇーー






この時点で、軽い気持ちで来てしまったことを後悔していました。が、悔やんでばかりいても始まりません。ここまで来たからには、時間が許す限り行ける所まで行くことにしました。足元に注意しながら一歩一歩確実に歩きます。よろよろになりながらもなんとか雁坂小屋まで到着、「頂上はもうすぐ」というところまで来ましたが、頂上に向かう道は30cm以上の雪で埋め尽くされています。東京では20℃近い日もあるというのに、こんなに雪が残っているなんて・・・全くの計算外、いや計画不足でした。ここまでですっかり疲れ果ててしまった上に、東京まで帰らなければならないことも考え、頂上を断念しました。次回はもっと周到な計画を立てて望みたいと思います。
まだまだ続くよこんな道道なき道を進むのだGWなのにまだ雪が残ってる!?






雁坂小屋近くの高台にあるベンチで、今朝もらったおにぎりを頂きました。疲れた体に梅干の酸味がききます。これがなかったら果たして帰る力があっただろうか?ここでも幸運に恵まれたと思います。甲武信のおじさん、おばさん、ありがとう!
あれが噂の便所国道峠まではまだまだ雪が・・・






山頂で春模様にはまだまだ遠いですとりあえず記念撮影






腹ごしらえしたら付近をうろうろ、記念撮影パシャパシャ。峠を満喫したら、後ろ髪を引かれる思いで帰路につきます。「またあの道を歩くのか・・・」と考えるとぐったりです。
帰路は、2人とも疲れきってほとんど会話もしませんでした(笑)

どうにかこうにか出発地点の駐車場について、ほっと一息。今度は、ここから東京まで帰るのか・・・。
ここから先はとにかく突っ走りました。基本的に下り基調なのでガンガン走ります。山の中は40km/h後半ペースで、街中に入っても40km/h前後をキープ。スピードが出すぎて危険なくらい。西武秩父までずーっと下り。ほとんど休憩なしで一気に駆け抜けます。豆焼橋から西武秩父駅まで約2h。「これなら意外に早く帰れるかも」と思ったら、ここでまた問題が。なんと雨が降ってきてしまったのです。

とりあえずコンビニでご飯を食べて雨があがるのを祈りましたが、そんなに上手くいくはずもなく。30分ほど待ってみましたが何となく雨足が弱まったかな~程度です。しかも、すっかり日も暮れて真っ暗になってしまいました。なんと、雨が降ってきました。せっかくこいつまで待っても出られないので、腹をくくって出発することにしました。

できることなら正丸トンネルは避けたかったのですが仕方なく最短距離の299号を行きます。後ろから来る車を気にしながら、慎重に走ります。幸いなことに、トンネルを過ぎたら雨が上がっていました。凹んだ気持ちを奮い起こし、最後の力をふりしぼって走ります。
飯能、入間と過ぎ、所沢の手前でしばし道に迷ってしまいましたが、なんとか無事田無に戻りました。
いやー、もうぐったりです。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

今回は準備不足、計画不足、調査不足で足りないことだらけでした。反省することしきりです。無事故で帰れたから良かったものの、一歩間違ったら大変なことになっていたかもしれません。インターネットの情報に振り回され、身の丈に合わない行動を取ってしまいました。余裕のないスケジューリングも改善しないといけませんね。
今回のことを教訓に、より安全により楽しい自転車旅を続けたいと思います。


日本三大峠の一つ - 雁坂峠 [ 1日目 ]
日本三大峠の一つ - 雁坂峠 [ 2日目 ]
 
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